塗装技術のぼかし

2019年01月30日 | コラム

車にキズやヘコミが出た場合は板金塗装で修復が行われますが、この場合もいかにも修理したとわかる仕上がりになるのは困ります。
特に塗装部分の色が違うと明らかに修復したことがわかってしまいますので、できるだけ元のボディと同じ色になることが大事です。
良い仕上がりにするためにも、塗装職人はできるだけ高い精度での調色を試みますが、どれだけ高い技術力と豊富な経験があっても100%同じ色にすることはできません。
そこで、できるだけ丁寧に調色した上で、より自然になじませるための、ぼかしという作業も必要です。
こうした作業により、さらに修復部分が違和感なく、元の状態に近い仕上がりになることが期待できます。
同じパネル内でぼかしを行うことができれば、その部分だけを塗装するだけで済みますが、パネル内でぼかすことができない場合は、隣接するパネルが無傷であってもぼかしを行い、なじませる作業が行われることもあります。

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